2014/07/02

6/20 兵庫青野原病院でのコンサート


6/20日(金)

兵庫青野原病院でのコンサートでした。
この病院を訪れるのは今回で3回目。
でもいつもお客さまは違う病棟の方々なので、
今回も新しい出会いにワクワクしながら、
兵庫県小野市へ向かいました。


とても長閑で気持ちの良い所にあります。





「みなさん、こんにちはー!」
『アンニョン・クレヨン』のテーマで元気にスタート!

「そうまくんとあおいちゃんです!よろしくお願いしまーす♪
6/20この日この時を、皆さんと共に素敵な時間にしたいと思います!」

季節の童謡は『あめふり』→『てるてる坊主』→『夏の思い出』
小さな雨傘や、前日に作ったてるてる坊主も登場。
めぐりめぐる季節の変化と、
“なんだか懐かしい気持ち”を感じていただけたでしょうか。





こちらも好評の『韓国語クイズ』。
今回も積極的に手を挙げて答えてくださる方もいらっしゃり、
当たったら大きな歓声と大拍手! 大盛り上がりでした!!

2人の寸劇でクイズを出しますよ♪

“ちょんまねよ”は日本語で何だったかな?!


『アニメソングメドレー』も大人気!
今回は平均年齢47歳ということで、
ちょっと懐かしめのアニメソングを選びました♪


『しあわせなら手をたたこう』
みなさん楽器を持ってとびきりの笑顔を見せてくださいました。




1時間のステージはあっという間。
「またみなさんにお会いできることを楽しみにしています!」




アンコールは、昨年も歌わせていただき大好評だったという
『見上げてごらん夜の星を』をリクエストいただきました。
昨年と同様、照明を落として天井にたくさんの星が現れるという素敵な演出で。
(写真ではその様子がわからなくて残念です)




今回は、退場される皆様を
お見送りさせていただきました。


とびきりの笑顔をくださいます。

気持ちを表情に表せない方もたくさんいらっしゃいます。
でも、「あ、今、ものすごく喜んでますよ。」と、看護師さん。
ほんの少しの筋肉の動きだけで、患者さんの気持ちがわかってしまうんです。
私たちのオリジナル曲『ともだち』が特に、みんなノリノリだった!
という嬉しいお言葉もいただきました。

どうかお元気で。きっとまた会いにきます。


終演後、この企画のご担当のSさんと
少しゆっくりお話させていただく機会をいただきました。

今回で3回目のご依頼をいただき、本当に嬉しい気持ちや、
私たちが兵庫青野原病院の患者さん達との触れ合いの中で
感じたことなどを正直に伝えさせていただく中で、
色々と考えさせられるお話をしてくださいました。

この病院に入院されている患者さんの多くは、
“重傷心身障害児(者)”の方々だそうです。
重傷心身障害児(者)とは、重度の肢体不自由と、重度の知的障害とが
重複した状態にある子ども(成人した人)のことです。
ですので、この日のコンサートに出席してくださった患者さんの多くは、
人が何を言っているか、ほとんど認識できていないのだそうです。
歌ってる内容なども、全くと言っていいほどわからない。
でも、みなさん、コンサートが終わると、
すごく喜んでくださっているのがわかるんだそうです。
そう私たちに伝えてくださる看護師さんや保育士さん達が
本当に嬉しそうで…いつも胸を打たれます。

一昨年、初めて打ち合わせでこの病院を訪れ、
病棟を見学に回らせていただいた時は
ほとんど寝たきりの患者さん達の姿に息を呑みました。
そう当時の事を打ち明けると
 Sさんは、「わかります。」と深く頷かれました。

医療現場での仕事を希望する方々なら尚更
この病院の状況を初めて見た時は
正直、気持ちの中に迷いが生じるそうです。
「自分に、務まるのだろうか…」と。

そして実際、大変な重労働となるこの現場を
辞めていく方も後を絶たないそうです。

そんな中で、強い決意を持って
日々、この病院の患者さん達と向き合っている
看護師さんや保育士さん達の姿は、
本当に胸を打たれます。

現在、このような患者さんを受け入れることの出来る病院も少なく
待機されている患者さんが、この兵庫青野原病院だけでも
約80名いらっしゃるそうです。


重傷心身障害という宿命を背負っているだけでなく、
親からの虐待などが原因で
この病院へやってくる子どもの患者さんも少なくないそうです。

このようなお話を聞かせていただき、
私たちは『命』についてまた深く考える機会をいただきました。

生きている。それでもみんな、生きている。
尊い『命』。

そしてこのお仕事をさせていただいていることに、
また深く、感謝。


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