子供の頃からそのことにずっと思い悩んでいた。
生きていることへの葛藤や疑問を歌にするようになり
同じように苦しんでいる人の役に立ちたかった。
人の役に立てていると感じることが
そういった葛藤を忘れる事のできる手段だった。
そういう自分自身の真実をも忘れさせるくらい
現実というものは残酷で、敷かれている道からは逃れられないように感じた。
僕の人生は
「良い大学に入り、安定したよい会社に勤め、定年まで働き死ぬこと」
だった。
大学に入学した直後、父親が会社を退職した。
経済的な理由も良い機会となり自分自身の道を探す為にそこから逃げ出した。
しかし既に自分自身というものをほとんど忘れてしまっていた。
アンニョン・クレヨンを結成し
葵 金珠と作品をつくりながら僕は少しずつ自分自身(夢)というものを取り戻している。
あの時に大学に残っていたら、もしかしたらもっと楽な人生だったかもしれない。
夢に生きることをこども達に発信しながら
未だに自分自身というものは小さくあやうい存在で
「僕は絶対にあきらめない」
と伝えながら、もうダメかもしれないと弱音を吐く。
愛情が深いほどに親はこどもに苦労をさせたくないと願うだろう。
しかし夢を忘れてしまった大人たちの苦しみの念を
日曜日の夕方に明日からの仕事のことを考えて憂鬱になるその表情を
ワクワクに変える事ができれば世界は変わるとおもう。
僕は仕事がない状態には非常にナーバスになるが
仕事が入ると心からワクワクする。
僕たちのような存在が今どうにかでも生きさせてもらえている現状に感謝をしながら
人一倍苦しみ、それでもこども達には夢を、本当の自分自身を大切に生きてほしいと伝えたい。
それが僕の夢です。
彷徨える人生に感謝をこめて。
アンニョン・クレヨン
光星 壮真
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