2012/12/27

本日 朝日新聞 夕刊 に掲載されました



2012年 12月27日(木)
朝日新聞 夕刊
(近畿全域にて掲載)


TOSHI&ストーンズ
TOSHI(上田 利定さん)のこと。
機会がございましたら、ぜひご一読ください。

2012年12月27日朝日新聞夕刊
人生みんな うたになる-宝塚の石材店主、ライブ活動-

兵庫県宝塚市の石材店主が歌をつくり、イベントや寺でライブをしている。開店して40年、約1500の墓を建てて来た。生涯最後の場面を受け止めてきた店主ならではの歌詞と、レトロな曲調がじわじわ受けているという。

<命見つめた思い 曲に>
あの人が好きだった花が 小さな庭に咲いてます
いっぱい抱えてバスに乗り お墓参りに出かけます
少し道のりあるけれど ゆっくり揺られて参ります
山の緑に囲まれて 沢山お話 しましょうね

 石材店主の上田利定さん(62)の代表曲「お墓参り」。仕事の合間にギター片手に作った。宝塚市北部にある公営墓地を舞台にした歌だ。バスで夫の墓参りに行く妻の姿を描いた。「こんな風にお墓参りをしてくれたら」との思いを込めたという。
 上田さんは香川・小豆島で育ち、大学卒業後、高松市で石材製造の仕事に就いた。お客さんと直接触れあえる製造販売の仕事に魅力を感じ、1978年に宝塚で「石政石材」を構えた。
 注文のほとんどは墓石だ。上田さんによると、「私のお墓の前で泣かないでください」で始まる「千の風になって」の歌が広まり、お墓を設けない選択をする人も増えてきたという。逆にお墓を作ることで、前向きになった人もたくさん見てきた。上田さんは「住まいと離れた場所に墓を設け、手を合わせに行くことで、気持ちが落ち着く効果がある」と話す。
 関わった様々な人々に思いをはせるうち、詩が浮かぶようになった。かつてビートルズやベンチャーズに憧れて始めたギターを片手に曲を作り、55歳頃から詩とギターのコードをパソコンに記録し始めた。作った曲はフォークやポップス、演歌など約100曲に上り、「夢旅」と名付けたホームページ(http://ishimasa-sekizai.aki.gs/)で公開している。
 上田さんは二年前肝臓がんになった。再発を不安に思う一方、あきらめたらいけないと自分を励ます日々だ。昨年夏、音楽デュオを組む星野壮馬さん(32)と京山美子さん(37)が偶然、店の向かいに事務所を構えた。意気投合し、3人で「TOSHI&ストーンズ」を結成。今年夏から市内の祭りや寺、商店街、ビアガーデンなどで歌っている。昭和を思わせる曲調も受け、イベントに呼ばれることも増えてきた。「次は人生をあきらめないで頑張ろう、と思ってもらえるような励ましの歌をつくりたい」




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